招待講演

招待講師・講演内容(講演順)

毎年、講師の先生をお招きして最先端の研究や、基礎的な内容や普段接することのない分野の解説などを行っていただいております。講師は実行委員会よりご依頼しており、レーザー夏の学校で配布、回収しておりますアンケートにて、ご希望の招待講師を記入いただければ、翌年の参考にさせていただきます。

長谷川 秀一 教授(東京大学大学院工学系研究科原子力専攻)

レーザー加工における微粒子挙動およびその核種同定に関する研究

レーザー光はその発明以来、様々な分野で利用が進められてきている。その特徴はエネルギーの単一性と、感覚的にはそれと相反するような、単位時間、単位面積当たりに入射するエネルギーの大きさとを併せもつ点にある。他にも多様な特徴を有しているが、その拡張は応用と対応するものであり、大いに研究の余地がある。本講演では、東京電力福島第一原子力発電所でのレーザー加工の利用可能性に関する研究を例にとり、様々な側面からのレーザー利用の可能性について紹介する。

小澤 祐市 准教授(東北大学多元物質科学研究所)

空間構造を持つ光の発生とレーザー顕微鏡応用

レーザー光ビームとして用いられる光波のほとんどは、ガウスビームであり位相や偏光はビーム断面において一様であることがほとんどである。一方で、振幅や位相・偏光がビーム断面で空間的に構造を持つと、従来の光ビームでは得られない様々な特性が発現することから近年注目されている。本講演では、このような空間構造を持つ光の特性を活用したレーザー顕微鏡法について、我々の取り組みを中心に紹介する。